失敗しない転職
妻も同じ思いだったようです。
「でも、ヘルパーになるには資格が必要でしょう。
資格を取るための学校があったはずだから、そこへ通ってみたらどう?」家族の優しさに改めて気づかされました。
それからすぐにFさんは学校に通いはじめます。
「いつも新たな発見があり、授業は楽しかった。
仕事を探しているときより、生活も充実していました」ただ介護について知るにつれ分かってきたのは、まぎれもなく資格がものをいう世界で、採用場面では、上級の資格を持っている人、それも若い人が圧倒的に有利であること。
Fさんが目指すヘルパー二級の資格ではなかなか太刀打ちできない、ということでした。
事実、資格取得後に応募した介護施設は不採用だったといいます。
Fさんは、ヘルパー資格取得のために学習していたときに、そこの先生から、男性の場合なら、「介護タクシー」という仕事でヘルパー二級の資格を生かすことができるという話を聞いたことがありました。
高齢者や車椅子の人を車に乗せて目的の場所に連れていく仕事です。
たまたまLCAで、ともに研修を受講したり、グループディスカッションをした仲間のなかに、友人が介護タクシーの仕事をしているという方がいたので、その人を介して紹介してもらい、実際に就業している方からいろいろな話を聞くことができました。
そうしたことがきっかけとなって、Fさんは、介護タクシーという仕事を自らの新しいターゲットとして定め、就職活動に取り組むことになったのです。
しかしそれだけではありません。
介護タクシーという仕事には、ヘルパー二級の他に、いうまでもなく、自動車の二種免許が必要です。
失業給付が切れるまであと1ヵ月しかないというのに、新たな出費。
Fさんは躊躇しますが、ここでも妻が「どうしても必要な条件なのだから、教習所に行ったらいいじゃないの」と後押しをしてくれ、無事に二種免許も取得できました。
そのころになると、妻が毎週日曜日の朝刊に入ってくる求人広告をイの一番にチェックするようになっていました。
Fさんが起きていくと、「はい、お父さんが行けそうなところはここですよ」と妻が教えてくれます。
家族の協力も得ながら精力的に職探しをしていた、そんなある日、Fさんはハローワークで介護タクシーを運営している会社の求人票を見つけました。
早速、電話してみると、「もう二次面接まで進んでいるから、応募いただいても駄目です」という返事だったといいます。
そのことをLCAの担当コンサルタントに告げると、すぐに自ら受話器をとって電話をしてくれました。
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